book教養としてのイギリス貴族入門fashionエッティンガー

英首相ご愛用 エッティンガー

英国のレザーグッズ、エッティンガーはチャールズ皇太子から1996年に王室御用達の栄誉を賜りました。昨年2024年には正式に国王チャールズ3世から王室御用達と認められました。

王室というと、とてつもなく雲の上なので実感がわきませんでした。さらに当時の英首相であったトニー・ブレア労働党党首からの感謝の手紙を拝見したときには驚きました。

手紙の下に記載された住所はダウンニング街10番地。ナンバー10。英首相官邸です。手が震えました。
これは本当なんだ。現実なんだと。それからテレビなどで見る首相に親近感が湧いたのを覚えています。

「教養としてのイギリス貴族入門」君塚直隆さんの本に彼の名前が登場していたので思い出し、上記のお手紙のことを辿ってみました。

ブレアさんが使っていたのは、コートウォレット。ブライドルレザーと言いまして馬の鞍や手綱に使う堅くて厚い牛革。それをできる限り薄く削いで、折り畳めて厚みがでない作りになっています。その分、ステッチがまっすぐ通り、細い糸が使えてスマートな仕上がりに。これがエッティンガーの財布なんです。

スリムでジャケットの胸ポケットに入れても膨らまず目立たないので「ジェントルマンズ ウォレット」と言われています。支払いの時にさっと出してさっとしまえる。この所作が紳士なんです。空いた手はレディのエスコートへ使わるわけです。少しキザですが。



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