夏目漱石book

夏目漱石「草枕」の青い煉羊羹

「ヴィクトリア朝が教えてくれる英国の魅力」のなかにこんなエピソードがあります。

ビクトリア朝の時代、文部省からの命を受けて英語教育法の研究のために漱石は1900年、33歳の時にロンドンへ留学します。1901年ヴィクトリア女王が崩御してその葬列を漱石は下宿から見ていたそうです。

そのつながりで「草枕」を手に取りました。

内容に少し触れます。。

束の間の命をよくするために画家がいる。

でもこの主人公の画工は描かない。那美という格好のモデルが出てきても、彼女に頼まれても。何かが足りないと言って。その理由が解けるのがクライマックスです。

だが物語は?よかった。那美さん、罪すぎるぜ。彼女はこんな人。ホホホホと笑い、ふふふとも笑う。

文中に出てくるお菓子が気になりました。
画工は彼女に出された羊羹が気に入る。半透明の芸術品。青磁に盛られた青い練り羊羹が美味しそうでした。

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