開高健さんのご本「知的な痴的な教養講座」の中にモンゴルに夢中だったという記述を読みまして、はてと思い、たまたま日吉の取次所にある1冊を手に取ってみました。
「モンゴル帝国誕生」白石典之さん著です。
チンギスハンは、これからの時代、馬と鉄と道を重要視して騎馬民族を確立して、群雄割拠の世界へ挑みます。まだ小さな集団でしたが最先端の武器と馬という移動手段、道というモバイルを手に入れて、モンゴルファーストを打ちたてます。モンゴルの安全と繁栄を願っていたようです。
彼の死後、バトンを受け継ぐものが版図を広げ、やがてヨーロッパが脅威に感じる大国へと歩んでいきます。新しい土地を征服しても、寛容に統治していました。
いま、日本人ファースト、というコトバがあります。でもここは日本ファーストではないかと。国籍がどうあれ、いま、日本に住んでいる人たちのシアワセを考えるのが政治を含めた役割ではないかと思います。
日本ファーストがいつか世界ファースト、地球ファーストになればいいと思います。
