study英国映画「逢びき」1945

イギリス映画「逢びき」1945

英国の映画ってどんなんだろうと検索していたら出てきました。

「イギリス映画協会」が1999年に「20世紀のイギリス映画ベスト100」を発表したのですが、第1位は『第三の男』。この「逢いびき」は第2位に選ばれたんです。また「第1回カンヌ国際映画祭」で“グランプリ”に輝いています。

1945年11月公開。昭和20年です。欧州はすでに恋愛を求めていましたね。
戦争から解き放された制作人の想いでしょうか。みんなが待っていた感じが。二人の抑えた演技が静かな大人の恋を色づけています。もちろん、モノクローム。

Brief Encounter というストレートなタイトルも好きです。それが気持ちを込めて「逢びき」になるわけですからね。

二人がスープとフライの昼食を食べるお店で生演奏やっているんですよ。こちらでは生きるのがタイヘンだったでしょうに。英国では毎日を楽しんでいる。このレベルの違いをまざまざと見せつけられたような。豊かなんですね。モノもココロのありようも。

ベッドシーンなんかないけれど、要りません。駅だけで、公園で、ボート乗り場で伝わりました。

妻として、母としての悩み、葛藤、でも。抑えきれない気持ちが。お互いの乗る列車は次のシーンへのアクセントとして利いています。駅ってどうしていつも恋の舞台なのでしょう。線路は恋人たちをどこへ連れていくのか。揺れるのは車両か、キモチか。

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