高野秀行さん「イラク水滸伝」を読みました。
人類最古の文明を興したシュメール人が住んでいたユーフラテス川へ。いまはイラク。湿地帯に住んでいる民を実体験するルポです。
初対面の時はあなたの上に平安を。という挨拶があったり、現地の人の輪に入ったとき、良きこと、といった言葉をみんなで唱和したり、頻繁に食事に誘われる、といったウエルカムな態度だそうです。「イラク」という報道とはかけ離れた印象を与えてくれます。
「いまは大変だけど、せっかく今日を楽しもう」という精神があるらしく我々には新鮮です。身構えることなしに今を生きる大切さを感じさせてくれました。
人類はそうあるべきだ。はるかはるかかなたのシュメール人からのアドバイスと受け取れました。