初の訪問。開店時間の11時。2階ヘどうぞでトントントンと。1階は調理場がメインだからでした。お姉さんにおすすめを聞いてタンシチュー、季節の牡蠣フライを5粒でなく2粒。あとで聞いたのですが牡蠣フライは来週くらいまでとのことで、ありがたいです。三陸産。
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フライなのに柔らかい。磯を感じます。隣のオジサマも美味しいなあ、美味しいなあ、と声に出して楽しんでおられました。この味がわかる人と一緒に来たいなあ。わからない人は誘いたくないなあ、とも。それ、わかります。キャベツは千切りで見事に整えられて。こんなふわふわはありません。続いてシチューが。なんとまあ正当な佇まい。お皿も育ちがよさそう。こちらはご飯、お味噌汁、お新香は別なのですが、硬めにふわっと炊き上げていて、お新香とのワンツーリターンで箸が進んでしまいます。ふた口目にハッと我に帰ります。何をしているんだと、箸はタンに向かう始末です。
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本日は岩手県の牛さん。ほぼタンのまんまです。ソースのツヤツヤが重なってキラキラしています。ほろほろ。お箸でいただけます。誰もが好きな日本洋食の極み。タン、ご飯、カキ、お新香、なめこ汁、ご飯、デミグラス。グルメなパス回しが止まりません。少し休んでおかわりです。
お店の方のおすすめでお皿にご飯入れてもおいしいですよ、と。えーそんなことしていいんですか?さっそくやりました。これは禁断の味。創業は明治38年、1905年。ななんとポーツマス条約の年です。ご常連もこの食べ方していたのかな。職人さんとご常連に感謝です。隣のご常連のお話ですとシチューはない日があるとのことでした。お気をつけあれ。
シチューにはご飯かパンか問題がついに解決。このタンシチューにはご飯です。はっきり言いましょう。
ごちそうさまでした。帰りに重い扉開けました。入るときはお店の人が開けてくれましたのでその重みが気づきませんでした。新しい味覚を感じることができました。また来ます。8360円でした。その価値あります!
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●ごはん、お味噌汁、お新香はぜひ
●ふわっとキャベツは洋食の名脇役 もっと光を
●お店とお客さんがつくるこのシアワセよ永遠なれ