山本有三選を新潮文庫版で読みました。名編集者・作家の津野梅太郎さんがご自身の著書「最後の読書」(新潮文庫)で上皇后さまが発刊当時に読まれたことが書かれています。
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ジョン・ラスキン「シャベルとつるはし」から幕が開けます。
「読む覚悟はできているか?」と問いかけてくるカンジ。
インドのガンジーが自伝でラスキンの「この最後の者に」を読んで、そのあとの行動に影響を与えたと言っています。
カレル・チャペック、マーク・トゥエインへとつながってゆく流れは、背筋が伸びたり、リラックスしたり。まるでロッキングチェアで楽しんでいるようでした。(持ってないけど)
チャペック。温かい、ほのぼの、愛らしい。手紙はその人の想いを載せて、大切な人へ届くもの。
郵便配達というお仕事はなんて素敵なんだ。心に刻まれるのはお仕事の尊さなんですね。