塩野先生著作。物語は政治だけでなく哲学も盛り込まれていましてソクラテスが出てきます。彼も戦地に行っていたとは。アテネやスパルタなどのポリスは同士であり、良きライバルだったのですね。哲学はやはりアテネ。プラトン、アリストテレスと続くバトンは今に受け継がれて。これだけ賢人が揃っていたら戦争をしないという考えはなかったのでしょうか。疑問です。
物事を突き詰めて考えるということ。よく生きるということ。ギリシアから始まった永遠の問いは、各ポリスや周辺の国にへ。やがてはヨーロッパへと流れていく大河のように。
知より肉体が勝っていた人々が多かったのでしょう。競い合うギリシアだったのでしょうか。これは神のいたずらか。それともギリシア人の選んだ道だったのでしょうか。歴史の判断は常に後の人々が下すのですね。
後半にはアレクサンダーが登場します。少年期の教師はなんと、アリストテレス。凄すぎ。早く4が読みたい。