「グレート・ギャツビー」フィッツジェラルド 野崎孝訳を読みました。
第一次世界大戦後のアメリカの欲望の果てしなさが一人の男「ギャツビー」をメインに描かれています。
戦争から放たれた人々の安堵がモノへと向かう。人々のはかり知れない欲望と頽廃がそこにはあります。
同じころ1930年代では欧州も旅行が富裕層の間でブームとなっていたそうですから。歯止めがかからなかったのでしょうね。その10年後にはふたたび世界が混乱に向う前の狂乱のひとときだったのでしょうか。
いまも少し似たような雰囲気が。銀座で仕事をしておりますと。朝 銀座のエルメスは海外からのお客さんで毎日 行列しています。あのハンドバッグが欲しい。今日は入荷しているのでは。と。
昔は行列なんてなかったように思います。
価値を正当に認めて並ぶのなら、相応しいのですが。ちょっと異常なカンジが。
ブランドってなんだろう。買わなきゃ、セレブの仲間入りできるよって天の声が聞こえるのかしら。
少し不安です。
ヒトの欲望と降りしきる雪は積もるほど道を忘れる。とは単なる昔のコトバではなさそうです。
