辰巳芳子book

本は教えてくれる 「味覚日乗」より

お料理研究家の辰巳芳子先生の本から。


対談の章というのがありまして、円覚寺管長の足立大進さんとの対談が掲載されています。

精進料理とは、魚や肉を使わない料理をいうのではありません。お客さまをもてなすために、一生懸命働く、駆け回ってつくるのでご馳走というのですと。

「ご馳走」の意味を言葉で初めて知ることができました。

何気に「ご馳走様でした」と言っていないか。それすらもはっきりとお相手に言っていないのではないか。自宅でも外でもこれからは、しっかり伝わるように言おう。お相手の目を見て。

だって作る人はこのお皿のために駆けずり回って素材を用意し、煮炊きしたのだから。きちんと払うのは代金でなく、敬意なんだ。やっとやっと理解できました。ありがとうございました。

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