八犬伝 山田風太郎book

ドリームチームの作りかた 山田風太郎 八犬伝 上

その昔、NHKで見ておりました。南総里見八犬伝。スリリングな展開とともに辻村ジュサブロー先生の手づくりの人形がめちゃめちゃの迫力で、人形劇が新鮮であの時間がとても楽しみでした。あとにもさきにもテレビの時間を気にしたのはほかにはないかもでした。

八犬伝に山田風太郎先生テイストが。物語は本家馬琴先生の面白いところダイジェスト版なのですが、それをメインにして、裏の虚のストーリーとして葛飾北斎先生と馬琴先生との物語が進行します。あらすじを聞かせ、そのストーリーを描いてもらいたい馬琴と気が進まない北斎のやりとり。まるで隣にいるような迫力。物語の進行とシンクロしてページをめくってしまいました。

さて、下巻はどうなることやら。運命の珠と痣を持った8名が実物と心の刃を交えながら、悪党を倒しつつ次第に集まってそして。多くのヒーローものに影響を与えてきたストーリーの元祖です。私は読者としてともに戦っているという意味で合わせて9名。サイボーグ009を思い出しました。

構想から完成までなんと28年。想いだけではとげられない渾身のヒーローたち。憧れます。

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