ある知り合いの方から聞いた話です。
銀座にあったテイジンメンズショップでのエピソードということです。
店員さんは皆キチンとネクタイとスーツを着ていたので、
お客さんもそれなりにオシャレをして来られていました。
中にはこういう方もおられたそうです。
お客さん、靴ピカピカですね とお話したら、
「いやー外に出てみたら靴が汚れていたものだから、そこで磨いてもらったんだよ」
足元を見るというコトバがありますが、そこを地で行ったダンディなひと。
これでは、お店側もぞんざいな応対はできません。最上級のおもてなしをしたでしょう。これはある意味でお店とお客さんのココロの勝負ですね。
靴を正して、お店に入る。銀座の老舗紳士洋服店とはいえ、この気の使いよう、
いまは何でもそんな服装でも自由ですが、この心構えも大切にしたいですね。昭和の古き良きエチケットです。
昭和ジェントルマンの粋
