townみなとみらいstudyヌスラット・ファテ・アリ・ハーン

1992年WOMAD 横浜 ヌスラット・ファテ・アリ・ハーンの教え

1992年9月、パシフィコ横浜の会場へ行きました。目的はヌスラットさん。カッワーリーというアジアの宗教音楽をアルバムで聴いてこれはライブで聴かねばということで。

白い衣装で座っています。グループは10人くらいでしょうか。太鼓や琴が見えます。ミュージシャン多いなという程度の印象でした。

静かにゆっくりと最初の歌い手が声を放ちます。合わせて、太鼓と琴が声を追いかけるように旋律を奏でる。ほどなくして手拍子がパラパラとついてくる。手拍子が増えていきます。温まったところで、いままでじっと満を持していたヌスラットさんが手を天に掲げて謳い上げていきます。

手拍子の厚みと太鼓のリズム。身体に脳に訴える歌声。空気をも巻き込みライブ。神への愛を讃えを天まで届くように。

最初、黙って聞いていた多くの観客の顔に赤みが咲きはじめて満開に、会場全体が熱気に包まれていきます。最後はスタンディングオベイション。ロックと違う、ソウルやポップスでは味わうことのないグルーブ感。

汗が噴き出るような風が会場に吹いたのを覚えています。
あれから30年。音楽は世界をつなぐものだけど、進歩しているのでしょうか。まだまだ融和が求められています。音はなり続けています。

日本の「音楽フェスの原型」は横浜にあった 「WOMAD横浜・歴史に消えたビッグ・フェスティバル」開催地「パシフィコ横浜」で出版記念イベント – ヨコハマ経済新聞

(4) Nusrat Fateh Ali Khan – Mustt Mustt (Live at WOMAD Yokohama 1992) – YouTube