「食は広州にあり」邱永漢さんを読ました。
中国の人は食べることにコダワリを持って、例えば鶏を飼ってなるべく運動をさせないでお肉が柔らかく保って、その鶏を選んで食べるとか。
広州には美食家が多くお店も気が抜けない、とか。いいことですね。
今コスパがいいことが重んじられていますが、素材や料理法にこだわることは大切だと思います。
ただ安い、量がある。そこからの離れた視点がこれから必要だと思います。
自分たちも、ひとりひとりが美食家になることも。それぞれの味覚でね。
だって、目玉焼きの端のチリチリとか、とんかつの最後に一切れのアブラ身とか。野菜炒めの中に肉のかけらが入っていたとか、美食の悦びは偶然から始まるわけで。
晴れの日と言うコトバもありますので。コスパでなく、大盛りでなく、激辛でなく、自分の味は持っていたいですね。