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李白だって飲んだり、飲まれたり

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「李白」筧久美子さん 角川ソフィア文庫を読みました。
酒の詩人、李白の人生を辿りながら、その時々に読んだ詩が紹介されています。



田舎から出てきたためにコネもなく、それを求めて地方へ旅に出る青年時代。
43歳にして念願かなって宮中に入りながら、御用詩人の立場がイヤで、1年で辞めてしまうのです。
酒グセも良くなかったらしい。

ひとり田舎にこもり、雄大な自然を眺めながら、一杯やって、ゆったりと暮らしながら名作の詩を捜索るイメージとは大分違った李白を見ることができました。

また美人にも目がなかったようで、
みかどの見目麗しい女性を想う気持ちをそっと胸に秘めていたようです。

自然を愛し、酒を愛し。一人ゆうゆうと静かに暮らす。

人生とは何か。これからの生き方について学びたい方へおすすめします。ぜひ、ご一読を。

・天がわたしをこの世に送り出したからには、必ず使い道があってのことだろう

・千金なんぞ 使い果たしてもまたすぐ回ってくる

・朝には黒髪だったのに。夕方にはもう白くなっている。人生なんてそんなもの。他の地むべき時には思いっきり楽しむものだ。

・人生は分かれ道が多すぎる。今わたしはどこにいるのか。

示唆に富んだ先人の言葉にこうべを垂れて教えを請い、面を上げて明日を歩んでいきます。