ルノアールbook

ルノアールのようなランチを

「ルノアール 生命の賛歌」を読みました。

一番いいなと思ったのは、1880年から1881年に描かれた「舟遊びをする人々の昼食」です。場所はセーヌ河畔のシアール島にあるレストラン、フルネーズ。

シルクハットを被ったクラスの男性、さらに縁なし帽子、山高帽、カンカン帽と人物のキャラクターがそれぞれ描き分けられています。手前に白いシャツの男性と青いブラウスの女性をレイアウトして、奥にブラックを据えて、奥行きを感じることができました。天井の幕は白とオレンジのような赤のようなストライプは明るさを添えています。

いまオリンピックが行われているパリ。水質が問題になっていますが、100年以上も前からあらゆる人々のくつろぎの場所だったのですね。どなたかの愛犬もいるので、よほど楽しい昼食に違いありません。見ているだけで参加したくなる風景です。

ルノワールはこう語ります。「途方もなく面白かったから絵を描いた」「絵とは、好ましく、楽しく、きれいなものでなければならない」。

ありがとうございました。昔、パリの確かオルセーで、ルノアールの絵画を見ました。朝のスーツをお召しになった紳士を描いたものでしたが、この本にはありませんでした。探してみることにします。では。

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