日暮里の老舗中華。手打ち麺が名物のお店です。バゾクさん。
店名の書体が力強い。平日11時開店の5分前から並び出しで12名の行列でした。
麺を打つ音がバァーンバァーンと店内にこだまします。体力いるよなあ。職人の頭の上から台に打ち下ろされる固まり。これが叩いて伸ばして麺に。ライブ感覚、ワクワクします。
何と オープン9分で満席。店内は18名ほど着席です。食いしん坊たちの殺到をお姉さんがキリッと仕切ります。
入店順に注文を聞かれます。手打ち麺を炒めたらどうなるかを味わいたくて、五目焼きそばを。1350円。
見たところワタクシだけ。坦々麺、冷やし中華、餃子が人気ですね。
隣の方に来た餃子は大きい。これだけで充分な一品料理です。






海老、イカ、キクラゲはレアに仕上げてあり、。どれも柔らか。うま味がギュッと。お肉だって絶妙。椎茸は肉汁したたって。白菜、キャベツは食感が良くて甘みが。
添えられたスープは控えめな塩味で、ゴクゴクいただけます。
メインの麺は、お皿の上で踊ってます。跳ねてます。ノビとチヂミを何十回も繰り返してできた麺はモチっと。ツルっと。弾力が違います。
みな、目の前に置かれるや、一心不乱に、周りに遠慮なくすすっています。
麺職人のバチーン、バチーンはひっきりなしに響く、お店をあげての美味サウンドの競演です。
ひっきりなしにお客様。みんな音を奏でにくるのでしょう。担々麺、冷やし中華、韓国チャンポン。
どのパートにする? ソロもよし、デュエットも。お姉さんも唄います。


ごちそうさまでした。
お姉さん、こちらは何年になるのですか?
浅草からだから50年手前?45年くらい? あら、年わかっちゃうわね。
店内をフットワーク良く動きながら、ハキハキ、テキパキとさばくお姉さんが一瞬、乙女に。
恥ずかしそうなお姿も拝見できて、ありがとうございました。

日暮里駅前の騎馬像は太田道灌さんでした。
日暮里は馬がかがやく街でした。