「精霊の守り人」上橋菜穂子さん著を読みました。
いま「香君」が文庫化されて評判のようでしたので、作者さんとは同世代ということもあり読んでみました。
文化人類学をご専攻とは。それだけで興味シンシンじゃないですか。
バルサが素敵。顎がしっかりしている。誰にも飼いならされていない。これだけでページをめくる気になります。顎は意志の表れ。生命力の基本ですから。最後まで生き抜くことが予測できました。
一番気になったセリフは、第三章に出てくるのですが、
「いいかげんに、人生を勘定するのはやめようぜ」というものです。
これは大人への応援歌だ。お子さんはあとになってわかるセリフと思いました。
翼を磨いておこう。あの地平線の向こうへ。仲間とともに行こうじゃないですか。
この本は大人へのエールです。