ホメーロスのオデュセイア物語book

20年家に還れなかった王 ギリシア神話

「ホメーロスのオデュセイア物語」上下 岩波少年少女文庫を読みました。

10年にもおよぶトロイヤ戦争が終わって、王のオデュッセウスが故郷のイタケー島に戻る物語です。
家に帰るまでなんと10年かかりました。そのお話です。

神々たちのおぼしめしとはいえ、いやはや。吟遊詩人が竪琴を弾き弾き語ったお話しですから、すんなりかえってこられたのでは面白くもありませんが。それにしてもです。

途中の島で居心地がよくて7年過ごしたり、ホントに帰りたいの?とツッコミたくなります。

地元ではもう王様は亡くなっていると皆に思われ、美貌の奥様には求婚者が押し寄せます。宮殿に上がり込んで勝手に飲むは食べるは大騒ぎ。仮に王を継いでいる息子も困り果てています。

最後には王は帰宅してメデタシメデタシなのです。

この内容が少年少女向けなのか。ややギモンが残りますが、そこは岩波さん。アカデミックにまとめています。大人への予習ということでいいんではないでしょうか。

読んでいて、いろいろ親に質問してはダメですよ。良い子たち。親も子も勉強になりますね。

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