40年以上前ですが、高校受験の前に3者面談がありました。これまでの成績と当時のアチーブメントテストの結果で受ける(受かる)公立高校を決めるというものでした。
先生が何か紙を持っていて、自分の成績と過去のデータを照らし合わせて、〇〇高校へは行けそうだけど、その上の□◆高校だと下から〇番目で苦労するかもということでした。
数字にあらわれた成績だけで高校が判断されるのかな、と思いました。同じ成績でも、キミはこの教科が得意だからとか、こういう性格だから、こういう学校に向いているのでは、というコメントはなかったと記憶しています。
できたら、生徒一人一人の個性や長所を見た進路指導が欲しかったですねえ。
受験で落ちずにどこかの高校へとにかく押し込みたいという感じを受けました。これでいいのか?やや疑問でした。
いまのご指導のやり方はわかりませんが、アインシュタイン博士は、日本の小学児童たちへの文で、
教師の最大の任務は、創造と知識へのよろこびを眼ざまさせる事である、と書いています。
(世界名作選㈠ 新潮文庫より)
息子クンは約18年ほど前にお受験をしました。親子ともにチャレンジでした。1年間ほど塾やお教室に通い、市内にある高校まで併設の学園からご縁をいただきました。
そして、小学校のときに算数が面白くなったとのこと。先生や周りの良い影響があったのかもしれません。
高学年になって、3.11の日を学校で迎えます。電車が止まり帰ることができなくなって、考えたそうです。
自分にも何かできることがあるのでは?ということで「建築」の道を志しました。小中高と学園で過ごし、大学は理科系大学の「建築学部」へご縁がありました。
建物はデザインとか形とか色でなく、実は「空調」が一番大事なんだ。と言ってました。卒業後、建築会社に就職。社会人二年目で大阪におります。
息子クンは大学受験の時に地元の駅近くの予備校に行っていたのですが、先生がかなりユニークだったらしいです。京都大学を出た先生ですでにお爺さんだったとのことですが、その方、一人で数学から英語まで全て教えていたとのこと。そうした面もずいぶん勉強になったようでした。
進路指導は、成績の数字だけでははかれない部分を先生は見てあげることが大切なのではないでしょうか。いま、しみじみと思っています。