「ホメーロスのオデュセイア物語」上下 岩波少年少女文庫を読みました。
10年にもおよぶトロイヤ戦争が終わって、王のオデュッセウスが故郷のイタケー島に戻る物語です。
家に帰るまでなんと10年かかりました。そのお話です。
神々たちのおぼしめしとはいえ、いやはや。吟遊詩人が竪琴を弾き弾き語ったお話しですから、すんなりかえってこられたのでは面白くもありませんが。それにしてもです。
途中の島で居心地がよくて7年過ごしたり、ホントに帰りたいの?とツッコミたくなります。
地元ではもう王様は亡くなっていると皆に思われ、美貌の奥様には求婚者が押し寄せます。宮殿に上がり込んで勝手に飲むは食べるは大騒ぎ。仮に王を継いでいる息子も困り果てています。
最後には王は帰宅してメデタシメデタシなのです。
この内容が少年少女向けなのか。ややギモンが残りますが、そこは岩波さん。アカデミックにまとめています。大人への予習ということでいいんではないでしょうか。
読んでいて、いろいろ親に質問してはダメですよ。良い子たち。親も子も勉強になりますね。