イギリス帝国盛衰史book

英国のルーツへの旅

「イギリス帝国盛衰史」(秋田茂先生)を読みました。
大航海時代からの「帝国化」の歩みを、世界の視点から俯瞰している新書です。

英国の会社とかれこれ25年付き合ってきました。相手の社長さんはイギリス人ですが、スイスとフランスの学校も出ているお方。親の代から誂えているロンドンのテーラー。ビスポークのスーツをピシっと着こなしています。

最初は何も聞いてくれませんでした。こちらを試しているような。やがて慣れたころ、提案をします。でも回答はありません。ヨシっと思い、なぜそれが必要なのか。完成したらどうなるのか。プラスのポイントを訴えました。やっと動いてくれました。プチ外交交渉でした。

イギリスの手仕事を守っていく、クラフツマンシップを継承することが単に今の利益だけでなく未来につながるんだ、という意識を訴えました。

この本には、時代の変遷に立ち向かう英国が息づいて一冊にまとめられているのが有難いです。

いつか「ああ、この判断は、「イギリス革命」のなせる業かな、とうそぶいて見たいものです。

昔、出張でロンドンに行ったとき、薦められたインドレストランに行きました。スパイスがきいていて意外と辛くておいしかったのを覚えています。本書を読んで世界との、特にインドとの濃密な関係が思い出されました。



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