townキャンバスシューズfashion矢向

包帯のようなキャンバスシューズ。ココロ軽く。

ASAHI 504

トレトン ナイライトの次に何かいい靴ないかな、と思って探したところ、日本の靴に出会いました。アサヒ504です。

ボクたちが昔、運動場の土を蹴っていた運動靴のような静謐。たたずまいが昭和テイストです。

試したいなとASAHIさんにお尋ねしたところ、東京・横浜では、えちご屋さんしかありません。場所は鶴見区矢向です、とのこと。矢向、なかなか渋いな。と思いお店へお電話をしました。

「駅を降りて亀屋万年堂の隣りだから」と女性に言われ赴きます。なんと、改札からすでに見えるでないの。仲良く並んで。ずっとそこにいる安心感。
席替えのないクラスのような。

こんにちは。手書きのポップが少しクセがあるお店。手書きだ。「504はね。昔は運動靴、今は太極拳の靴として人気よ。」女性の店主が教えてくれる。「うちだけなの?取引長いからね。もう70年、ここで」
南武線はもともと貨物を運ぶのがメインだったらしい。ただ川崎方面で工場ができて働く人もいて増えてきたとのこと。

足入れする。包帯のようにやさしい。「そりゃ、昔は日本人はみんな足袋だから」微笑んでくれる。「10月から500円あがるからね。いまお得よ」

ゴム底が動きに合わせてくっと曲がる。上はつつまれる感覚。むちゃくちゃ軽い。アメリカのスニーカーにはないです。これは。白衣の天使に優しくされているような、なでられているような。履こう。これで体を動かしてみよう。どこへ行こうか。まずは早朝の太極拳からか。