堀田善衛book

ゴヤⅡ マドリード

さらにスペインの奥へ。ゴヤは宮廷画家となって生活レベルが変わります。

馬車を買います。当時の最先端デザインのイギリス式。マドリードには3台しかなったそれこそ貴重なクルマでした。もちろん馬も買って。ただ初めての試乗の時に道の溝に車輪がはまって馬車が転倒、ゴヤはケガをしてしまいました。ご近所に格好の話題を提供していまいました。成り上がりあるあるですね。

ゴヤは王様や王妃、貴族など頼まれて忙しく絵を描いていたのですが、ある絵は13人という人数を登場させていたり、自分自身が脇役として登場したり独自の表現をしています。またそのころ「関係」のあった王妃の指輪には「ゴヤ」の名前が彫り込まれていたり芸も細かくなっており、芸術家の遊びが感じられます。

ひとつ願わくばあのナポレオンの絵を彼が描いていたらという考えが思い浮かびました。見てみたかった絵の一つです。ではまた。

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