「ローマ帝国衰亡史」ギボン著を読みました。
古代ローマは今までイタリアの昔のことだと思っていました。これはイタリアではなく古代ローマ帝国ではないですか。イスタンブールだってかつてはローマ帝国だったのですね。
奴隷であれ、異邦人であれ、長所や美点があってこれを活用することこそ、名誉でさえある。
ヨーロッパは古代ローマから学びました。その古代ローマはギリシアから学び、イスラムからも、アジアからも争いと交わりを経て。
イスラム教が隆盛を誇ったときには、アラブ人の学者が、エジプト、ギリシア、インド、ペルシア文明をまとめて融合・発展させました。それがイタリアのルネサンスへとつながっています。
アメリカの議事堂は、パンテオンを模して作られています。パリの凱旋門も。もとは古代ローマです。
世界は学び、学ばれ、高め合う。進化していく。人の好奇心がある限り、未来はあるのだと思います。
その昔、イスタンブールに行ったとき、アヤソフィアの近くに宿をとりました。観光に便利だろうという理由だったのですが大失敗でした。お祈り、アザーンが朝3時ごろから始まるのです。寝てられません。
イスラームの洗礼でした。祈ることの大切さと尊さをライブで学ぶことができました。
古代ローマに触れるのも、良いのではないでしょうか。決して遠い内容ではありませんでした。
1冊で2500年の昔にタイムスリップできる。英雄、哲学者、暴君も有言無言でアドバイスをくれているようで。