小学生の時に芥川龍之介を読んで、いちばん印象に残っていたのがこれです。
お釈迦様が天国から垂らしてくれた糸を主人公のカンダタが地獄から脱出しようと
登っていると、あとからあとから罪人たちが自分の後を追って登りだしてしまい、
この糸は俺のだ、と叫んだあとに糸が切れて、また地獄へという、
なんとも自我が試されるお話です。
読んでいて、カンダタになったようなショーゲキを受けました。
自分ならどうしたでしょうか。
お釈迦様に太い糸をもう一本とお願いしたかもしれません。
いまなら代わりにドローンをよこしてといったかも。
でも何れもまた同じ目に合ったのでしょうか。
ネットで検索していて、なんとこのお話は原典があったとのこと。
ポールケーラスというアメリカ人の哲学者が書いた「カルマ」という作品集の中の「蜘蛛の巣」。
それを鈴木大拙先生が翻訳した「因果の小車」を芥川さんは読んだのではないかと、でていました。
芥川先生もこのお話を気に入っていたんですね。共感したのですね。
これは日本の子供にも教えとして読ませないと、と。
自分だけが助かる、いい思いをする。そんな考えはダメです。と。
なんだか嬉しくなりました。
みんなで知恵を絞って天国へ行ける方法が考えられればいいですね。