「精霊の守り人」上橋菜穂子さんbook

「精霊の守り人」新潮文庫の100冊より

「精霊の守り人」上橋菜穂子さん著を読みました。

いま「香君」が文庫化されて評判のようでしたので、作者さんとは同世代ということもあり読んでみました。
文化人類学をご専攻とは。それだけで興味シンシンじゃないですか。

バルサが素敵。顎がしっかりしている。誰にも飼いならされていない。これだけでページをめくる気になります。顎は意志の表れ。生命力の基本ですから。最後まで生き抜くことが予測できました。

一番気になったセリフは、第三章に出てくるのですが、
「いいかげんに、人生を勘定するのはやめようぜ」というものです。

これは大人への応援歌だ。お子さんはあとになってわかるセリフと思いました。

翼を磨いておこう。あの地平線の向こうへ。仲間とともに行こうじゃないですか。

この本は大人へのエールです。

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