book国際秩序」上 ヘンリー・キッシンジャー

「国際秩序」上 ヘンリー・キッシンジャー

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図書館で借りました。気になったところを少し。

ロシアの文豪ドストエフスキーは「地球上の偉大な全世界教会」に憧れていたようです。
自分たちが正当なキリストの後継者だと。

かつてはモンゴルにも征服され、つねに四方の国から囲まれて緊張を強いられ、時刻には年中使える港がない。不安を打ち消すにはひたすらの領土拡大し続けるしかないという行動が示しています。今でもですね。

またイギリスはアジアを征服したときに、人類は共通であり、個人にはもともと尊厳があると考えて行動していたとのこと。

インドの「ヴァガバット・ギーター」に触れているのですが、この名著は、結果にこだわらないで目の前のことに集中することが大切と説いています。

日本のところでは、かつて元首相の中曽根さんが若いころ、ハーバード大学で、「日本は独立した防衛を強化し、同盟国である米国との関係をもっと平等なものにすること」と演説して、30年後に首相となったときに政策を推し進めて、レーガン大統領とも仲良くなったことに触れています。

彼が見た混沌とした世界と歴史はこれからどうなるのでしょう。下巻へ。

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世界の思惑を読ませてくれたキッシンジャー氏に感謝です。
これだけの国の想いを一冊で知ることはなかなかできませんから。

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