谷川俊太郎さんの「ナンセンス・カタログ」で「砂」の処でご紹介されてましてコメントにグッときまして読みました。
「穏やかな一日」という短編です。夫婦でフランスのリゾート地に来た芸術好きの男性が天才画家ピカソと出会い、浜辺で奇跡に出会うお話です。
ずっと波の音しか聴こえないようなシーンの連続。もし、音楽をつけるとしたら、サティ、ジムノペティといった感じでしょうか。
主人公の男はそのあと、夕食のテーブルにつきますが、興奮は収まりません。前菜は冷製スープからスタートするでしょうか。
カラダを治めるために。そのあとはその日に上がった魚介に白ワインでしょうか。
フランスではないですが、イタリアのシチリア島、パレルモに行った時に、海辺のレストランへ参りました。地元名産のタコを注文したら、陽に焼けたご主人が嬉しそうに、指を上げてくれたのが印象的でした。「おおー、名物を頼んでくれた」といったお顔で。
お味はもちろんですが。テーブルが盛り上がったのを覚えています。