book「カレル・チャペック 小さな国の大きな作家」飯島周

「カレル・チャペック 小さな国の大きな作家」飯島周さんの眼差し

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平凡社新書。図書館で借りました。童話作家だと思ってましたが詩人であり、園芸家であり、愛犬、愛猫家。多彩な趣味を持つ文化人でした。

気になったところを少し。
戦争に突き進む隣国ドイツへの呼びかけを新聞に投稿して。

たとえ言葉がわからなくても
お互いに善意を持てば話し合えると。一人の人として会話ができると説いてました。

同じ地上にいる人間として何が問題なのか、好ましいかを聞かせてほしいと提案しています。


誠実な隣人としてお互いに認め合うことを提案していました。

ヨーロッパを代表として。国境を超えて平和を考えていたのです。

さらに日本へも眼差しが。関東大震災を憂いています。

全世界の人の心に波が立たないとしたら、皮肉だとも。

地上のすべての人間と国民は一体という意識を持つことが必要だと。この意識がないと偽善的な感傷になると。

世界レベルで人類レベルで平和を愛した作家だったのですね。

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