やさしいダンテbook

「やさしいダンテ」これが地獄の歩き方

阿刀田高さん。ダンテの「神曲」のいわばガイド本。ダンテ自身が師と仰ぐ詩人ウェルギリウスとともに地獄、煉獄、天国をめぐります。

フィレンツェで生まれ、政治活動に手を染めていたため政敵から追放されてしまう。そのダンテが「神曲」を書いたのが35歳。ちなみに享年は56歳。都市はラヴェンナでした。

イエスを始め、歴史の偉人やダンテの知り合いにいたるまで登場します。ダンテはおびえながら、おののきながら、目の当たりに。

生きているときに犯した罪によって所属がわかれ、その罪の重さにあわせて責め苦があるのが興味深いです。ページをめくって、ぜひ地獄めぐりを。

さらに9歳の時に出会った初恋の美少女、ベアトリーチェが助けを呼んでいるとなれば「地獄」へも行くしかない。

「死んだらどうなる」の予行演習として、本家「神曲」へと続く旅の準備として、キリスト教に馴染みがなくてもヨーロッパの考えがわかるのではないでしょうか。

「神曲」に影響受けたロダンが制作したのが「地獄の門」。上野の国立西洋美術館にあるらしい。

はからずもキリスト教系の大学に行って、「キリスト教概論」という授業を受けたのにすべて忘れていた自分が恥ずかしい。また少しずつ学んでみようかな。

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